
今回は、2023年に公開された映画『 のび太と空の理想郷(ユートピア)』の感想記事を書いんていきたいと思います☁
正直、今作は序盤からツッコミどころが多く💧「ここを描いてほしい‼️」という肝心な場面が描かれずに、言いたいことがすべてセリフだけで片付けられてしまった印象でした。
個人的な作品評価としては、【星5段階中の「★★☆☆☆(星2)」】といったところです。
ただ、序盤の丁寧な前振りはくどいくらいに描写されていたので、お子さんでも分かりやすい展開になっていたのは良かった点かもしれません。
ここからは、ドラ映画ファンとして感じた違和感や「もっとこうしてほしかった!」というポイントを具体的に語っていきます‼️
1. 無能に見えてしまうタイムパトロール
物語冒頭、タイムパトロールが謎の空中都市(パラダピア)を包囲するものの、あっけなく逃げられてしまうシーンがあります。正味、「何のための包囲だったのか…?」と首をかしげてしまいました。
たとえば『創世日記』で昆虫人たちがタイムパトロールから逃れた際、「超空間にも支流があるのを知らないな」という一言が入りますよね。理屈は分からずとも、「裏ルート的な存在を使って逃げたんだな」と納得できる描写がありました。
そういった補足のセリフが一つあれば、タイムパトロールが無能に見えずに済んだはず。細かい部分ですが、少しガッカリしてしまったポイントです。
ついでに言うと今作で賞金稼ぎとして登場したマリンバというキャラクター。
賞金稼ぎとか名乗っていたけど、普通にタイムパトロールの潜入捜査員でよかったんじゃないかと思っている💧
2. のび太の「長所」と「行動力」の描写への違和感
今回のお話の導入は、出木杉くんの語る「理想郷」の話に興味を持ったのび太が、「理想郷を探そう‼️」と思い立つ流れになっています。しかし、ここに強い違和感を覚えました。

のび太って、勉強や運動は苦手でも、「好奇心と行動力」が魅力の一つだと思うんです。
旧作映画でも、
自分で恐竜の化石を発掘しに行ったり(『のび太の恐竜』)
天国についての資料を図書館で読み漁ったり(『雲の王国』)
といった「のび太自身の好奇心や行動」から物語が展開していきます。
しかし今作では、失敗ばかりで落ち込んで見上げた空に、たまたま謎の建造物が浮かび上がり、それが消えていくのを偶然目撃したから探す…という流れ。「ちょっとご都合主義が過ぎるのでは❓️」と感じてしまいました。
さらに、何の手掛かりもない中で出木杉くんの言った「三日月形の島」という言葉だけを頼りに捜索するならまだ分かります。ですが、のび太は謎の建造物が「出現した時間と場所」を知っているわけです。
なら、タケコプターを使って出現地点にドラえもんと訪れてから「あれ?確かにこの辺りに浮かんでたんだ…」からのタイムテレビやタイムマシンでその時間を直接確認する流れの方が自然なのでは…❓️
ドラえもん映画に「こうすればいいのに」という突っ込みどころはつきものですが、今回の描写は流石に看過できませんでした💧
3. なぜ「のび太」だけ洗脳されないのか?
なんやかんやあって理想郷「パラダピア」にたどり着いたのび太たち。そこで生活するうちに、パラダピアの光を浴びて仲間たちがどんどん「優等生」に変えられていきます(洗脳)。

しかし、なぜかのび太だけ全然洗脳が進みません。ここにも強い違和感がありました。
メンバーの中で一番素直で、誰よりも理想郷に憧れを抱いていたのび太だからこそ、むしろ最初に洗脳されてしまうのが自然ではないでしょうか。
いっそのこと、「真っ先に洗脳されたのび太を、他のメンバーが『ダメダメな奴だけど、のび太には良いところがたくさんあるんだ!』と目を覚まさせる展開」にしてくれた方が、胸が熱くなった気がします。
そもそも、「みんなが同じ思考になれば争いは起きない」というテーマの着地点が、
「完璧にならなくてもいい」
「ダメなところも自分大切な一部」
「みんな違ってみんな良い!」
になるのは、悪く言えば使い古された手垢のついた展開です。この映画ならではの新しい解釈や、のび太というキャラクターだからこその着地点が見られるかと期待していただけに、少し残念でした💧
4. ゲストキャラクターの掘り下げ不足

ソーニャ
かつて廃棄寸前だったところをレイ博士に修理してもらった経緯があります。しかし、初登場の時点から既に割と表情豊かで、「心がないロボットが感情を取り戻す」というドラマがあまり響いてきませんでした。
ドラえもんとの友情を育む描写も十分だと思えませんでした。

レイ博士
今作の黒幕ですが、彼の過去や動機がほとんど深掘りされません。なぜこのような歪んだ理想を抱くに至ったのか、心理がまるで理解できず、悪役としての魅力に欠けてしまった印象です。
のび太に対して「お前は子供の時の私にそっくりだ…」と語りますが全然そうは思えませんでした💧
ここは語るんじゃなくて過去回想でみたかったなぁ😞
のび太との共通点が感じられたらのび太の未来の一つの可能性みたいな見方が出来たけど、残念ながらそう思うことは出来なかった。
そもそもラスボスがのび太に共通点を感じているなら、尚更そんなダメダメなやつでも認めてくれる仲間がいるんだって構図にしたほうがよかったんじゃないかと思う。
5. クライマックスの「自己犠牲」シーンについて
物語のクライマックス。崩壊するパラダピアを四次元ごみ袋に収納するものの、暴走したエネルギー炉が爆発寸前という絶体絶命のピンチに陥ります。
ここでソーニャがみんなのタケコプターを撃ち抜き、自分一人で被害を抑えるために上空へ飛んでいくシーン。
人間組のタケコプターを素早く撃ち抜いて離脱させた判断は良かったのですが、そのあとドラえもんと二人で会話を続けてしまうのが勿体なかったです。

たかが数十秒のやり取りではあるのですが、いつ爆発するかも分からない状況で諭すようにドラえもんに語りかけるソーニャに違和感を感じてしまった。
「2人で一緒に急上昇し、その途中でドラえもんのタケコプターを撃ち落として振り払う」といった展開になれば、より緊張感と感動が生まれたはず。(『ダイの大冒険』の名シーンと同じ展開ですが、やはりああいう緊迫感のある魅せ方が欲しかったです)。
ドラえもんへの感謝や想いは、急上昇していくソーニャの心の中の独白として魅せてくれれば、より一層涙を誘う名シーンになったのではないかと勝手に思ってます。
エンディングについて
エンドロールで修理されたであろうソーニャが描かれますが、残念ながらドラえもん達と再会したような描写はありません…
もうさ…ここは一枚絵でいいから再会の瞬間なりを描いてくれよ💧

それかエンドロール後にソーニャ視点で暗闇から瞼を開けると皆がいるみたいなベタな演出してくれよ‼️
おわりに
色々とツッコミどころや気になる点を挙げてしまいましたが💦それもこれも「ドラえもん映画が大好きだからこそ」の愛ゆえの感想です‼️
完璧な作品ばかりではないけれど、こうやって「自分ならどう描くか」をあーだこーだ考察する時間も含めて、ドラ映画の醍醐味なのかもしれません。
他の作品もそのうち時間を見つけて感想記事書つもりではいるので、よろしくお願いします🙏