
映画『トイ・ストーリー3』を観ました。
冒頭、アンディがウッディ達おもちゃで遊ぶ幼い頃のホームビデオから物語は始まります。
しかし画面が切り替わると、そこにはおもちゃ箱にしまわれたままの悲しき「現在」がありました。
携帯を鳴らしておもちゃ箱を開けさせる作戦に出るものの、すぐに箱を閉じられてしまうウッディたち……。
恐竜のレックスが放った、「アンディが僕を持ったんだよ!」というセリフ。
「遊ばれること」ではなく、ただ「手に持ってもらえただけ」で大喜びしている姿に、最初から胸が切なくなります。
今作は、前作『2』でウッディたちが「アンディと一緒にいる」という道を選んだ人生の終着点。
成長しておもちゃで遊ばなくなったアンディと、おもちゃたちの切ない物語です。
世間では文句なしの超大作と絶賛されている今作。
自分の評価は、5段階中の「☆☆☆(星3)」
実は個人的に「うーんちょっと引っかかるな💧」ともやもやする部分が多い作品でもありました。
🚨 個人的にもやもやしたポイント
① おもちゃたちの「手のひらくるー」✋️
大学行きをひかえたアンディは引っ越しの為、おもちゃをどうするか悩んでいました。
ウッディは「大学行き」の箱、その他のおもちゃは「屋根裏行き」のごみ袋に入れられてしまいます。
アンディに捨てられたと勘違いしたバズたちは、ウッディの説得も聞かずにサニーサイド保育園行きを決めてしまいます。
直前のアンディの「ガラクタ」発言もあり、「ウッディは自分だけ大学行きだからいいよね」という思いが他のおもちゃからあがるのも、「保育園に行く」という判断をしたことも理解できます。
だけど、いざ保育園で年少組に激しく揉まれて扱いのひどさにうんざりした後にアンディが本当は屋根裏にしまおうとしていた事実を知るやいなや、
「私たち、おうちに帰らなくちゃ(使命感)‼️」
と手のひらを返すのは、なんだかモヤッとしてしまいました💧
これだとアンディを想って帰るというより、「過酷な環境がいやだから、まだ屋根裏の方がマシ……」と言っているように見えてしまうのです。
たぶん保育園の待遇がよかったら居座ってしまったんだろうな…っと思ってしまうのです。

この件で個人的に一番がっかりしてしまったのが、カウガールのおもちゃ・ジェシーです。
ジェシーといえば、前作『2』で最初の持ち主(エミリー)に成長とともに見捨てられ、ベッドの下に忘れ去られたという、深いトラウマを抱えているキャラクターです。
そんな彼女だからこそ、アンディに遊ばれなくなって不安がる仲間たちの気持ちを一番理解できる「精神的支柱」になってほしかった。
みんなをドシッと支える役割であってほしかったのです。
しかし、今作では「アンディに捨てられた」と、誰よりもパニックになり、真っ先に動揺して暴走気味になってしまう姿を見て、なんだか少し残念な気持ちになってしまいました。
もちろん「経験しているが故に、トラウマが蘇って怖くなってしまった」という見方もできますが、前作で「いつかアンディが大人になっておもちゃで遊ばなくなる未来」が来ることをちゃんと分かった上で、それでもアンディの元へ行く覚悟を決めてやって来たのだから彼女には最後までかっこいいカウガールでいてほしかったな、と思ってしまいました。
② チャックルズのちょっと冷たい(?)描写

ピエロのおもちゃ(チャックルズ)が語る、ロッツォの過去。
持ち主に置き忘れられ、ようやく家に帰り着いたものの、すでに新しいロッツォが可愛がられているのを見て「代わりがいる。行くぞ」と仲間を引き連れて去るシーン。
ピエロくんの「君の代わりだけだろ?💦」というセリフは、「いや、君は戻れないかもしれないけど、俺たちは戻れるんだけど……」と心の中で思っていそうで、なんだか切なくなりました。
(実際ロッツォ見捨てたわけじゃないから仲間意識がないわけじゃないだろうが…)
③ 「さすがにそれは無理だろ!」な脱出劇

ビッグベビーの監視を潜り抜けるシーン。
リトルグリーンメンが段差で音を立ててしまい、振り返るビッグベビー。ウッディたちはバケツの下に隠れて難を逃れるのですが……
いや💦ビッグベビー目線の先にあるバケツにどうやって隠れたっていうんだ⁉️絶対見つかるじゃん‼️と、雑すぎてついつい心の中でツッコミを入れてしまいました(笑)。
昼間にウッディがトイレの窓から逃げ出す描写が秀逸だっただけに、ここは少し大味に感じてしまいました。
④あっさりゲロった電話君

あと、脱出の手助けをしてくれた電話くん(電話のおもちゃ)が、ロッツォに脅されてあっさり全部ゲロっちゃったのも「おいおい、そこは適当なこと言ってやり過ごせなかったんかい💧」とツッコミたくなりました。何というか…話の「都合」を感じてしまった。
😭 それでも、涙が潤んだ最高のラスト
色々と言いましたが、終盤のボニーにおもちゃを譲るシーンは本当に素晴らしかったです。
思い出を語りながら1体ずつボニーにおもちゃを渡していくアンディ。
最後に、大学行きの箱に入っていたはずのウッディを見つけます。
「私のカウボーイ♪」と手を伸ばすボニーに対して、とっさに手を引っ込めてしまうアンディ。あの瞬間のアンディの表情がリアルすぎます。
ウッディとボニーを見比べ、アンディは「自分といるより、また大事に遊んでくれるボニーといる方が、ウッディは幸せなんだ」と思ったのでしょう。

最後にボニーと一緒におもちゃで遊ぶアンディ。
ウッディを肩車しているシーンは、子供の頃のアンディの姿と完全に重なり、目が潤んでしまいました😭
そして最後、去り行く車に向かって、ウッディが呟く一言。
「あばよ……相棒」
間違いなく、素敵な物語の終着点でした。
🎯 最後にどうしても言いたい「最大のもやもや」
だからこそ‼️本当に、本当にあと一言だけ……‼️
『ボニーにおもちゃを譲る』という選択は、ウッディが段ボール箱にメモ書き(ボニーの家の住所)を貼り付けたからこそ起きた事でした。
でも出来ることなら、ウッディの介入なしで、アンディ自身の成長として「大事に遊んでくれる子に譲る」という選択肢を自ら思いついてほしかった。
『トイ・ストーリー3』は、おもちゃの物語であると同時に、「アンディが子どもから大人になった成長の話」でもあります。
だからこそ、最後は人間のアンディ自身の意志で決断してほしかったな、というのが僕の贅沢なもやもやです。
とはいえ、終わり良ければ全て良し‼️
本当に素敵な作品であることは間違いありません。
それにしてもアンディは長年おもちゃを大事にして偉いよ…

パーツがバラバラのうちのおもちゃ達はきっと泣いていると思う💦